学校や公園などで行われているラジオ体操は、昭和3(1928)年11月1日に逓信省簡易保険局が昭和天皇ご即位の大礼を記念し、「国民保険体操」という名称で制定され、NHKの電波を使って放送を開始しました。 一方、中国の太極拳は約2000年以上前に陳式や楊式の両派から拡大普及し現在大きく5派に分かれています。毛沢東時代は一本化(1956年制定)され簡化24式太極拳(他に八十八式、四十八式などもある)になっていきました。(陳式は17世紀江南省の陳王延が創始者とも言われています)
両方とも既に外国でも多くの愛好者がいます。ブラジルでは昭和53年10月「ラジオ体操会」が発足しています。サンパウロ市の日本人街(「東洋人街」が正しい呼称)のある町では毎日白いユニフォームを着た多くの方たちが朝暗いうちから集まって駅前の広場で日本式ラジオ体操をしています。日系人だけではないようです。
又、日本での太極拳は、特に楊名時師が1960年以降《気功太極拳24式》を多いに普及発展させ、今や日本全国に支部があります。そして来年は〔日本健康太極拳協会(本部会員は9900名)〕発足10周年の大会を東京で行います。
いずれの体操というか運動は大変健康にいいです。毎日疲れることなく続けられ簡単にマスターでき心安らぎます。これらの運動をそして呼吸法を生活の中に取り入れ、寝たきりにならないように是非お願いします。
*写真上はサンパウロ市の東洋人街、下は埼玉県健康太極拳交流会(中央;園原由美子師範)