人口約139万人の川崎市は、港湾と工場・倉庫そして競馬・競輪の町です。しかしここに住む人たちのイベントや町おこしはいろいろな人が住むゆえのユニークで元気な企画があります。全国に先駆けて条例による外国人市民代表者会議もそのひとつです。
11月初旬のかわさき市民祭りのブースで外国人市民代表者会議の2007年度年次報告書をもらいました。祭りは川崎市民の若さが溢れていました。こどもや外国人の姿が目に付きました。横浜と異なりもっと地味かと思っていたら「音楽のまち かわさき」をスローガンにした川崎の一番に《プラネタリュウム、映画・演劇が大好き、都市対抗野球優勝が多い、最古の甘柿、公営工業用水道、3歳児虫歯の少ない、》などの事を知りました。結構皆さん自信を持って参加していました。外国人は横浜などに比べ人口の2・2%程度です。多い数字ではないですが、驚いたのは『川崎市外国人市民代表者会議』が1996年以来積極的に活動していることでした。その声は多くの行政活動等に反映されています。一番の外国人居住者は韓国・朝鮮系で3人にひとりはそうです。川崎の「コウリアタウン」は著名です。居住者の国籍は120カ国にわたります。川崎港は外国との交易港でもあるので勢い外国人の方も多く居住しています。タイ人は8番目に多く住んでいます。578名います。港湾同士の付き合いもあるのでしょう。
報告には「私たち外国人市民も地域社会の一員として、多文化共生のまちづくりをさらに貢献していきたいと思います」と述べ「外国人の住みやすいまちは、日本人もすみやすい」とのスローガンには日本の今後を考えさせてくれます。
それにしても埼玉県イベントの歴史の浅さを補い保守的な行政と市民活動を広域的活動に変えていくよう期待してやみません。