死者を心温かく清め、遺族もそれを望んで水の儀式(死体を清める)をしていることが多いようです。彼岸にいく死者をどのように送るかは各宗派でも基本は同じでしょう。大乗仏教では「皆是仏子」ですのでどなたでも差別や区別はありません。ただ日本仏教では葬儀を業者に任されているケースが多くなってきており焼き場からは先祖代々の寺院に墓がある人はそこに納骨します。しかし先祖代々の墓と縁がない人や自分(故人)を大切にする人は散骨や樹木葬、人によってはペンダントや身近な居間に置く記念としての型にして残す方もいます。
湯灌を介護施設で亡くなった場合に行うことを研究テーマにしている方の報告を聴きました。これをスピリチュアルケアとしての視点で見た時の効果と問題点を元看護師の経験から研究しています。優しい心温まる癒しを亡くなる方(亡くなった方)に行うことの行為が評価されており増加しているようです。決まった形式はないのでしょう。地域や葬儀業者そして亡くなった施設(時には自宅も)によって異なるようです。
この行為を日本の伝統的な儀式かそれとも別な意味があるのかそして宗教的(特に仏教)にどう影響というか考えられるのか、報告を聞いた私の印象に強く残りました。沖縄では洗骨の習慣が強く残っています。そこの部分や先祖代々の墓がないタイなどのことも視野に入れ考えたいと思っています。