ベランダで目薬をつけるため欄干に薬の入った袋を置いていたときだった。3本の目薬を注さないといけないので2本をいれた袋を置いて上を向いた隙だった。その袋を烏(カラス)が持って飛び上がった。「あっと」いう瞬間だった。怒るわけにもいかないし、頼むから返してよ!との思いで睨んでいると一旦木の枝の方に持っていったが少し離れた欄干に戻ってきた。そして「いきなさーい」と追い払い無事返りました。
これはスリランカのレストハウスでの物語。
カラスは賢い、頭がいいともいいますが*、雑食のため多少人様に迷惑を掛けています。しかしどこの国にもいます。ただ夕方から朝までは鳴かないし大変静かです。ときどきねぐら争いがあったり、雛が生まれたときは警戒心があります。ただ意地悪する人の顔をよーく覚えています。
人間と鳥たちの共存には樹木が欠かせません。樹木の樹液や花粉そして昆虫などからも栄養を取っています。そのためには土のある自然が必要です。コンクリート道路や土地では鳥も来ません。鳥がくればお土産の種を落としていってくれます。我が家の玄関前の小道には芙蓉や山吹そして桑の実の木が鳥によって運ばれて自然に自生しています。そして庭にも鳥たちが巣をつくり鳴き声を聞かせてくれます。あるときは、近くの小学校の生徒たちが小道を通リ先生に説明を受けていたり、一度は《学校のウサギに桑の実をあげるのでとってもいいですか》と、いわれはしごを貸してあげたこともありました。
そんな自然と鳥たちとの面白い交流、時には悪戯烏との対話が生活の中にあってもいいですね。
*5月12日の朝日新聞に慶応大学グループが烏の脳を証明した記事がありました。、烏の脳は、知能ではチンパンジー並で脳の重さは、はとの2・5倍とのことです。