視覚障害者のM子さんにはじめて会ったのは4年前の春、埼玉県障害者交流センターの太極拳教室でした。このメンバーの30名中、ボランテアーの4名の一人に加えてもらってからです。
会の名称が「やすらぎ会」というようにここでの出会いや交流が癒しの太極拳であればいいと、指導員の先生が全国でも珍しい障害者対象の教室を開催しています。
この会には諸々の原因で障害を持つ人がお互い励まし、自分自身で努力しています。M子さんも週の半分以上は積極的に外に出て遊び、学び、交流をしています。
そのなかで挑戦する驚いた意欲には、絵画の展覧会に誘われ行ったこと、山登りに参加したこと、プールのケアーを頼まれたことがあります。絵画展では情景の説明が難しく戸惑ったこと、山登りは上りより下りが危険なので命綱のロープを2人で繋ぎ他の人からは顰蹙をかったこと、プールは女子更衣室へ一緒に入れないので他の女性メンバーに代わってもらったことの思い出があります。
ある宗教団体の信者で毎日声を出してお経をあげているそうです。そして多くのケアーしてくれる人たちやご主人たちへの感謝を忘れない、と言ってました。