彼に会ったのは昼飯のためぶらぶら歩いていたとき、案内の立て看板を見てよった際でした。「沖縄出身の新里愛蔵・画廊常設展示中」をpatchaphakhinai通りのソイ(横路)で見つけ、お宅を訪問しました。「仏陀と人生の詩」をモチーフにした5年間の大作である墨絵が沢山30畳ぐらいの部屋に飾られ、タイでは販売できず、カンボジア(クメール)のアンコールワットへ2006年5月には転居し、人生の最期を創作と「樹木葬」をしたいという話を聞き、再会を約して分かれました。
*樹木葬とは土の中に体を埋め、その上に木を植えることです。
約3週間後、カンボジアへ下見に行っているだろう、と思いお宅の前を通ると、日本語で「1月16日に入院した」との張り紙があり、近所のタイ人がでてきて、2日間倒れていたのを発見したことを話してくれました。早速病院へ見舞いにいきました。
脳梗塞でしたが言語障害は少なく、左半身の手と足に麻痺があるようです。過去は語らない70歳前後の日本人根性を見せつけられた思いです。