日本では、さいたま市の曹洞宗守光院で開催される月2回の坐禅会に通い気持ちのよい最高の坐禅環境で心身のリフレッシュをさせていただいています。一方、年に数ヶ月滞在しているのはタイ北部チェンライ県にある山の寺のなかの瞑想寺院です。その自然な瞑想環境が気に入っています。そことの比較と感想は、一言でいって「瞑想の伝道史は異なっても同じ仏陀の悟った瞑想(禅)の教えである」と言えます。
ただ日本の方が実践法で少し条件が厳しいようです。警策の使用や壁に向きあっての自己を見つめる方法そしてその禅道場が食事の場でもあることでしょう。坐り方、手の組み方、眼の開き方も多少形が違っていても同じ瞑想止観からきています。タイの方が寺院や師僧によって自由度と多様性が高いようです。あるとき神奈川県の曹洞宗寺院から一僧侶がバンコクの瞑想寺院ワットパクナムへ勉強にきていて、真っ暗になった冷房のきいた400人以上収容できる道場で、座る場所が分かれていたり、坐禅までの流れに戸惑っていました。が、基本は同じですぐに馴染んでいました。
今は世界中で「禅ブーム」です。いい環境でこころよい実践法を身につければ、平和でよい人生を謳歌できのではないかと確信しています。