世界のどの種類の酒でも年数をかけて熟成させたのは大変味がまろやかで、いい香りがします。よく≪何年もの≫、という言い方もあります。沖縄の≪クース(古酒)≫は、どこからきた手法でしょうか。中国かも知れませんし、タイからかもしれません。なぜ中国からと言うと、[花酒]と中国で呼ばれている酒は、女の子が誕生すると、親は甕に酒を入れ床下に埋めておき、結婚するときにその熟成させた花酒を持たせた、と言う習慣を聞いたからです。タイでは聞いたことはありませんので明国の冊封使の伝承かもしれません。
沖縄の古酒達人の謝花良政さんは、35度以上の泡盛を使うこと、保管は涼しく管理しやすいところ、振動はあったほうがいい、2年目に開封して点検しあとは1年後に、3本セットで活性化すること、衛生管理をきちんとすること、などの要点と基本は甕選び(今は沖縄産ですが、1250度で焼いたシャム南蛮甕を推奨)にあることを強調していました。
名護市瀬嵩地区の東恩納琢磨さんは、大浦湾の水深30mで水中古酒作りにチャレンジしています。1年後収納ボックスに12本入れた泡盛が美味しい古酒になっているか楽しみです。私も1本オーナーになりました。その願いは綺麗な海と海上ヘリ基地反対もあると言っていました。