日本には宗教系大学が結構あります。ただ一般的にはキリスト系大学の方が建学の精神と国際化時代を反映してか評判がいいようです。
仏教系大学は、今までは寺の子弟たちがいくのが普通で、会社員などの子供は、卒業しても寺の仕事探しが大変でした。タイで出家した愛知学院大学と高野山大学をでた若い日本人僧侶2人は、帰国後、やっと紹介である寺の副住職の仕事を得たのと禅僧の道を選んだ1人は永平寺で修行をし直していました。
現在、日本の仏教系大学は広く門を開けていますし、宗派毎にあります。そうしますとカリキュラムが組みやすくなります。日本的なのは、信徒大学とも言える創価大学もあります。
タイには仏教系大学は2つの派毎にあります。そしてバンコク以外にも分校があります。すべて無料です。対象は僧侶(一部尼僧も認めている)だけです。2つの派以外や各寺院でも人材の養成には熱心です。寺が今も学校の役割を担っています。新興大規模寺院のワットタンマカーイは、単独で長期的なカリキュラムをもっています。
私にもタイ北部チェンマイ市のある郡の仏教学校で日本語教師の依頼がかつてありました。又、 大学ではないですが、タイでは僧侶のための仏教病院や誰でも利用できる高級なキリスト教系の病院があります。
日本の公立学校での宗教教育は、憲法第20条≪信仰の自由≫の3項で「国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはいけない」と決められているためもあり、宗教音痴の国民を醸成しています。私は信仰の自由と共に「宗教理解(知識)教育」を哲学的、国際的、文化的に生活と繋がっていることを小学校時代から広く教えるべきと思っています。タイの学校では「信仰の自由は堅持」しながら、宗教(仏教)教育と実践が各学校で実施されています。