内陸の埼玉は、秩父地方からの荒川や群馬・栃木の山々から流れる利根川を利用した用水路があります。船は列車や自動車のない時代の大量輸送手段でした。
さいたま市には東と西の2つの用水路が掘削され2つを繋ぐ通船堀も江戸時代に完成されています。
どこの国でも治水と生活は人間の叡智から生まれ、通船堀もスエズやパナマ運河より古い時代の叡智からです。段々周辺は宅地などに開発されたり、ごみが投棄されたり、コンクリートで周辺が固められたりしたため、自然の宝庫見沼用水地区を守ろうと多くの人が立ちあがっています。この地に咲くにっこうきすげに似た「やぶかんぞう」を守る会、見沼自然の家の会など沢山のグループがいます。残念なのは無知で公共心がないため絶滅の花を持っていく人や日本以外の草木を捨てる人たちです。ここに咲いてこその花をどう育てると言うのでしょうか。みなさん環境とか自然とかを理解できないはずはありません。子供時代の勉強は知識だけではありません。この地球を大切にし、共に共生する道を大人たちが率先して探ろうではありませんか。