函館市立博物館には明治はじめにあった最期の内戦の地“箱館戦争”の資料が展示されている。新政府軍の奉行所「五稜郭」には会津藩の榎本武楊率いる軍隊との戦いの場でもあったが、今は中国人観光客たちが散策を楽しんでいた。戊辰戦争(薩摩・長州・土佐藩軍と旧幕府軍)から150年経った現在のこの地や日本は平和だ。
ここからは博物館と五稜郭を見ての感想である。
まず蝦夷地には松前藩はあった。が、和人がアイヌの地に侵略した。そこに何故か新政府軍と旧幕府軍(政府脱走軍)がきて戦った事実は歴史で証明されている。展示物には3つの旧幕府軍のルートがこと細かく紹介されていた(写真)。
両軍は西洋の戦術を学んだり、オランダから戦艦を購入したり、ヨーロッパ式の珍しい砦の五稜郭が建築された背景は、当時の函館(箱館)では、イギリスを始めいくつかの国の領事館があり交易が行われていたから情報が容易に入手できたのだろう。
日本は明治時代から戦争の連続だ。箱館戦争は内戦だったが、太平洋戦争(第2次世界大戦)では世界を相手に戦い負けた。そして日本国憲法の第9条で「戦争放棄」の足かせを自主的にきめた。連合軍アメリカのお仕着せではない。其の後の朝鮮戦争やベトナム戦争の時には日本は後方支援基地になった。しかし現代では日本の自衛隊は予算的にも技術的にも軍事力が強化されてきている。それは<明治以降からの反省>がないからのようだ。
旅は楽しい時間や北海道ならではの食事等をして過ごすこともいいが、
こんな研修・反省の旅もいいだろう。
@2008年7月16日のこのBLOGには「函館(箱館)開港149年」の投稿をした。参考になるでしょう。