8月6日と9日は71年前【1945年】広島と長崎に原爆が落とされ多くの方が犠牲となった忘れられない日です。2016年末で任期の切れるアメリカのオバマ大統領も資本主義国のサミットを終えての帰途初めて大統領として広島を訪れ、アメリカ国民の感情も斟酌しながらもそれなりに評価されました。暑い8月各地(国)では<戦争展>そして<終戦記念行事>が開催されます。「二度とこのような悲惨な核戦争を起すな!」と言う一念でこれから大人になる子供たちのため其の思いを同じくするひとびとたちで開催されています。そのひとつ「原爆と人間展」が埼玉県の大宮図書館で1週間開催されました。
罪のない『人間』が沢山死にました。そのことを原爆や沖縄戦等の悲惨な絵を描いた故丸木位里・俊夫妻のテーマである『人間』であることが分かりました。日本国憲法には平和のため戦争はしないことを決め、“戦力(武器)を持たない、交戦をしない(9条)”と書いてあっても、現在の安倍自公政権は、アメリカの庇護の必要性と日本の政治経済と外交の弱さを「戦争法案」に再転換し強化しています。
タイのチェンマイでも日本人の有志で8月15日終戦の日に「慰霊祭」(「慰霊碑清掃の旅」も企画)をしました。
↑2016年8月15日の慰霊祭、この碑の下(井戸)に300人の兵が眠っています。
第2次世界大戦のインパール作戦ではタイのメーホーソン(カンチャナブリーは、軍用鉄道の建設で捕虜などが多くの方たちが死亡~数万人以上)からの陸上作戦で5万人以上、ビルマへの直接上陸作戦では10万人以上の日本人将兵が亡くなっています。
沖縄戦でも悲惨な事件がありました。丸木画家夫妻は広島だけではなく沖縄の悲惨な状況も絵画で訴えています。そこには戦争で傷ついた『人間』が描かれていました。戦争は平和な生活を奪い、家族や人々の人生を狂わせます。其の反省の8月です。
暗い気持ちになって見学を終えたら「歌いましょう」と誘われました。20曲以上歌いましたが、そのなかに<広島・長崎>や<人間>の鎮魂の歌が数多くありました。
これからも平和な世界を一人ひとりが考え、訴え、行動していきましょう。