“死を学ぶことは、よりよき生を学び生きること”が大切あるとの定義です。アメリカでベストテラーになったE・キュープラー・ロスの「死ぬ瞬間」(1969年発刊)、神父であり上智大学の教授であったアルフォンス・デーケンの提唱した「死生観・死の準備教育」(1982年頃)そしてアメリカで神学を学びキリスト教系の淀川病院(病院牧師=チャプレン)で活動した「スピチュアルケア・ペイン」(代表的な著書の<スリチュアルケア入門>は2000年刊行)の普及者である窪寺俊之(現:聖学院教授)が《死生学》の権威者であろう。日本では長年『死』を論じる事を忌み嫌うタブーの時代がありました。しかし現代の仏教国日本でも西洋から学び発展させた<ビハーラ>活動が京都の仏教大学でそして長岡西病院などでもあります。そして新聞・雑誌では団塊世代に視点をあてた「終活」と言う言葉を考えられ使われています。
まず其の言葉を簡潔に説明しましょう。
・死生学~理論から実践までの多くの研究分野【例:看護学、法医学】等の学問。
・死の準備教育~本人の死のこと以外家族の悲嘆も含めて広く救済をする準備的教育。
・チャプレン~キリスト教病院付き牧師でがん患者などのこころのケアをする宗教者。
・スピチュアルケア~ペインは痛み、そのこころ(霊性とも言う)の救済(ケア)をする。
・ビハーラ~寺院や僧院のことと癒しのことで日本では「ビハーラ僧」として使用。
・終活~亡くなる前にお墓、葬儀、財産処分、などのことを準備しておく事で遺言書等も。
・其の他の葬儀用語~墓終い(撤去)、改葬(墓の移動)、自然葬(樹木葬、散骨)、家族葬。
@《共同墓》は、合同で一つの墓に納骨することです。江戸時代からの家族墓(個人墓)は、寺院や公営墓地、民間墓地の管理者と個人が契約するのですが、共同墓は主に民間墓地の管理者から土地の譲渡を受けて「仲間」(年金者組合)が運営するため多くの方が共に長くお参りでき、維持経費も特にかからず、また宗派に関係なく行事も皆で決めれば良いです。最低限のルールだけを決め「墓友」としての互助と救済もあります。改葬希望者や遠隔地にあって後継者の居ない家族の墓終いの家族の方でも参加しやすい共同墓です。そして分骨(家族の墓と仲間の墓の両方)型の方にもいいでしょう。