子供の頃は海水浴に、大人になってハイキングに、壮年になって寺院めぐりと芸術鑑賞に、鎌倉は歴史と共に自然の風光明媚な関東近辺の名所です。
今度は葉祥明美術館の鑑賞と周辺の臨済宗大本山の寺院建長寺と円覚寺の寺院建築と庭園鑑賞を目的に行きました。
横須賀線の車両の長さ15両と本数の多さはそれだけ多くの観光客が古都鎌倉を訪れている証明でしょう。
『葉祥明美術館』の建物は、素晴らしい洋館です。絵画の展示と共にユックリとした癒しの空間と配置にフアンが多いです。葉祥明の油絵は、空間と癒しの構図が特徴です。そして人生詩と言ってもいい言葉も方々にちりばめていますので説得性があります。母を想い、子を想う詩や生きる元気をくれる詩などです。全てを引用できませんがそのひとつ「孤独とは~私たちは孤独を辛いことだと思い、孤独から逃げることに心を砕きがちです。…孤独を忘れず、嫌わず、むしろ自分の人生の最も親しい友とし、孤独を愛し、自分を見つめることです…」。仏教的にも通じる善行や慈悲、思いやりという言葉も多く出てきています。
その近くに時の執権に庇護された禅寺臨済宗の派が異なった大本山が2つもあります。2つの派の競争と対立は庭園や観光寺として見ても円覚寺派の方が信者たちを大切にしている気がしました。ただ鎌倉時代の宗教対立は、日蓮聖人が前執権北条時頼への「立正安国論」の建白により混沌となった宗教対決時代です。その当時の執権で時頼の息子北条時宗の開其廟がこの円覚寺にはあります。亡くなられたのは725年前のことです。
今生きている実感のできるいい時間を過ごしに鎌倉へ行きませんか!