シーナムターン(茶色)」は、2年半前コラートから連れてきた可愛い犬だった(大家の蓮名さんは背中にハートの絵柄をつけたこの犬が自慢だった)。
いつもは放し飼いだが、夜には帰ってきて家で寝るのが習慣だ。しかし朝になっても見えず周辺を探した。2日後国道1号線の道路で轢かれていたことが分かった。その1週間前わたしの自転車を追いかけUターンの中央分離帯までついてきたことがあり心配していた。この道路は制限速度90キロ(実際はそれ以上)だが人間でも横切るのは命がけの道だ。
タイは犬が多い。100%近くは首輪をせず放し飼い。そして狂犬病の注射も余りしない。わたしは犬が嫌いだ!犬も分かるのかよく吠えられる[被害妄想かも・・] 日本だけでなく外国でも吠えられるとそう思ってしまうことがある。飼い主がそばにいれば吠えたり噛み付いたりしないのだが遺伝なのか息子はタイで犬に咬まれた事がある。それも知人宅の家庭内だ。病院に行って治療をしないと狂犬病の病気になり危険なので直ぐ行き、犬には口輪をはめた。
東南アジアや南アジアでは、咬まれて死亡する人が結構いる。パタヤビーチには外国人たちが避寒や慰安に来る。あるとき被害にあい、怒った西洋人たちは警察当局に苦情を言ったとの報道があったが、人間の生活が豊かで治安がよければ犬たちも餌をあさったり縄張り争いをしないのかも?昔住んでいた村は閉鎖的な人間社会でよそ者が村の朝市に行くと威嚇する大型犬がいた。今の村は、村長の大型犬がボスだ。朝になると血だらけの犬がいる。夜間の決闘に敗れたのだろう。大家さん宅にはもう一匹の「クロ」がお兄さんとして5年前から飼われている。シーナムターン(茶色)が成犬になるとともに喧嘩をいつもしていた。数回シーナムターンが足を引きずっている姿を見たことがある。
人間より短い犬の命だが段々可愛くなっていた<合掌>。
@「クロ」の兄弟のもう一匹は、生後2ヶ月の頃もらわれていき国道一号線の市場の近くに住んでいた。あるとき托鉢に行くと吠えたり、手をなめたりするので怯んだが、直ぐ思い出した。“シーナムターン(茶色)第一号”だ。こちらも托鉢で食をもらう身だが、市場では多くの人が犬に食事を与えていたようだ。不思議な縁だが最近は見かけない・・・。