日本では多くの方がお墓の事で頭を悩ませています。江戸時代は、幕府の命令で寺院が人々の管理とキリスト教徒を取り締まるため宗派に関係なくどこかの仏教寺院の檀家にさせられました。宗門人別改帳が作成され管理されていました。今の戸籍管理以上の生活動向監視もありました。戦後、高度経済成長時代に変わり都会へ働きにでて、故郷に帰省しない人が多くなり「お墓」の<改葬>【引越し】や<墓終(舞)い>の問題の一方、やはり生活基盤近くに故人を偲ぶ場を求めている人も多くなってきています。
全日本年金者組合と言う組織があります。名前の通り60歳以上の年金受給者がメンバーの会です。年金問題だけでなく介護・健康問題そして楽しい余暇の過ごし方を推進している団体です。当然「死」にも取り組んできたのですがばらばらでした。救済や支援に垣根はありません。しかしこれまでは病院、行政、葬儀業者、寺院などとの縄張りもありました。それが結成後10数年たって高齢化社会のニーズに合わせたような『共同墓』」が、寺院などの「納骨堂」より金銭的には安く、それ以上に≪仲間たちと眠る場所≫が『合同の共同墓』です。もちろん原則としては生前この組織のメンバーの方が中心です。しかしオープンです。そして家族や知人・友人たちもいつでも偲ぶことができる葬式仏教から一歩進んだ共同のお墓です。
2015年10月25日、東武東上線沿線の組合8支部主催「東上南共同墓」が完成し慰霊祭が挙行されました。越生町の地産霊園です。その様子を紹介します。
*この日は5人の方の納骨がされました。式典では、戒名もありません。読経もありません。お別れの音楽を流し、故人の経歴を紹介し、献花をし、家族からの感謝の言葉だけで充分でした。墓友と家族たちとの明るい素晴らしい慰霊祭でした。当日は秋晴れのいい天気でした。だが、雨天のとき、大勢の方の式典ができる寺院の本堂や斎場にある屋内の施設はないようです【礼拝堂はあります】。又、建立費の約1700万円は長い目で見れば各人の負担は大変少ないです。今後の運営が実物です。約3年をかけて場所を探し、建立の交渉や募集【現在54名が加入】をしてきました。180体が可能なスペースです。「共に生きて」が石碑に刻んでありました。これから年に2回、慰霊の式典が行われます。この組合の埼玉県内には既に5箇所設置されており6箇所目でした。その詳細な紹介や募集等については其の2としてこのBLOGに引き続き案内していきます。
・又、各都道府県の年金者組合にお問い合わせください。この“東上南共同墓”の窓口は、080-2255-2367木村さん【朝霞支部】の方です。
@さいたま市の支部【約500名】でも検討に入りました。先ずは賛否のアンケートをとります。できれば回答数が多数で、50名以上の「賛同」があればいいのですが・・。ただ街中の市なので土地を格安で入手できるか心配しています。